『1789〜バスティーユの恋人たち〜』備忘録②
さて、今回はキャストごとについての記事を書いていく。当然だかネタバレを含むので気をつけてほしい。
私が観劇した7月27日のキャストは以下の通り。
にわかながらヅカファンであり、これまたにわかながらテニミュもかじっているわたしはこの組合わせをチョイスした。
まずは主人公ロナンについて。
加藤和樹のロナン。まずは1番重要なことを述べたい。顔がいい。ひたすらに顔がいい。見る前からわかりきっていた事だがまーーーーーーーー本当に全力でどうしようもなく顔がいい。めちゃくちゃ顔がいい。だが顔がいいだけではなかった。
まずは父親が銃殺されてしまうシーン。彼とソニンちゃん(後述)の慟哭は聞いているこちらが苦しく、悔しいと感じるほどであった。
印刷所での『革命の兄弟』もとても力強い歌声で圧倒された。
次の私のオススメシーンはねねオランプとの初邂逅のシーン。可哀想が過ぎる。不憫。仕方がないとは言え、オランプにちょっと腹が立った。
そしてなにより革命に巻き込まれ、というかフランスを変えるために戦おうと決意する彼の強い瞳が印象的だ。まっすぐとした強い視線で、本当にフランスは変わるんだ…!と希望の光が見える。革命派である彼と、王妃に使えているオランプを愛している彼。狭間で揺れ動きつつもどちらも捨てることが出来ないという、ある意味では傲慢な彼の選択がすごくフランスの未来を背負っているロナンらしくて、鳥肌が立つ。
サイラではめちゃくちゃえっちなチューしてて、純粋な女子高生であるわたしには非常に刺激が強かった。思わずガン見してしまうくらい照れた。
ていうかなげーよ!どんだけチューするんだよ!なげーよ!!!
そしてついにバスティーユでの最期。炎に息を吹きかけて消した瞬間のように彼の革命という炎が消えた音がするようだった。
激動の時代に生き、それを主導していた彼。それを見事に演じきった加藤和樹は物凄いと思う。
『悲しみの報い』、歌声がすごく力強くて涙を流しながら聞いた。言葉に出来ない。
あと乳首の主張がすごい。
長くなりそうなのでこの辺で終わろうと思うがダンスと歌はもちろん、なにより顔がよかった。
次は第二の主人公である龍真咲マリー。
元々わたしは龍真咲マリーを目当てで見に行ったと言っても過言ではない。まさおが舞台にいる時は正直ずっと目で追っていた。
まず1幕での登場シーン。全てを賭けるマリーの豪華なドレスに漏れた感想は「小林幸子かよ。」だったのだがその豪華さとは裏腹に、王妃である不自由さと政略結婚の虚しさが描かれていて、且つ夢見がちなところを捨てきれない少女のようなマリーで可愛らしかった。
そして廣瀬フェルゼンとの密会のシーン。恋する乙女の顔をした龍真咲を見て本当に本当に胸が苦しくなった。
見つめあったふたりのまた顔がいいこと!!
キラキラした目を向けていたマリーの表情が今でも忘れられない。
そして揺れ動くフランスで徐々に母として、そして王妃としての立場を自覚していく彼女。
フェルゼンに別れの手紙を書くという彼女の顔がまだ諦めきれていない顔だったのがすごく人間らしくて印象深い。王妃という立場でありながら不倫するというとんでもないことをするほどフェルゼンのことが大好きだったんだよね。そりゃすぐ忘れるなんて無理だよね。最後の最後、フランスを捨てて逃げようと言われた時の、フェルゼンを諦めきれないという気持ちがありつつもそれでも自分はフランスの王妃だから、とフェルゼンの申し出を断った時、フランスの王妃マリーアントワネットの気品と威厳に溢れた姿が何よりも印象深い。
少女時代のキラキラとした夢を見ているようなアントワネットからの、母として王妃として自覚をした1人の女であるアントワネットの感情の変化がとても切なかった。最高でした。
お次はヒロインであるねねオランプちゃん。
最初の第一印象は最悪。ねねちゃんのオランプのロナンとの出会いのシーンは本当に腹が立った。だがその後の監獄に助けに行く彼女のひたむきな姿や、王妃に使えているという誇りを持った姿が胸に刺さった。
革命を起こそうとしているロナンを愛してしまいつつも、王妃の願いを忠実に叶えようと奔走するねねンプちゃんめちゃくちゃ健気で好きです…。
細い声なのにすっっごく力強く聞こえるの不思議で堪らない。
加藤ロナンとの組み合わせしが見れなかったが、小池ロナンとの組み合わせもまた違う魅力があったのかな?と思わせてくれた。
秘密警察組とのやり取りがポップで息抜きをさせてくれた重要な存在。
可憐で頼りなさげだが、実は芯の強いオランプを素敵に表現していた。素晴らしい。
思ったより長くなってしまったので革命組については次の記事に…。